悪性黒色腫(メラノーマ)は、刺激に弱く、転移のきっかけになってしまうことがあります。
そのため検査の第一選択は、癌の一部を切り取る病理検査ではなく、ダーモスコープによる目視検査となります。
病院でのメラノーマの診断方法
出典:日本皮膚科学会ガイドライン: 日皮会誌, 2007, 117(12), 1855-1925
メラノーマが疑われた場合、まずはダーモスコピーで調べます。
ダーモスコピーはメラノーマを診断するための専用の拡大鏡です。
20~30倍の拡大率をもっており、明るく照らす照明も内蔵しています。検査時には皮膚に特殊なジェルを塗ります。
ジェルによって表面の光の反射が少なくなり皮膚の深いところまで観察ができます。
メラニン色素の分布や毛細血管の走行を確認して診断します。
皮溝部に平行に一致して線状の色素沈着(色素細胞母斑出典:Nikkei Medical 2005.9)
淡い色調だが皮丘(皮膚溝でない部分)にびまん性の褐色素沈着が見られる(メラノーマ)
出典:Nikkei Medical 2005.9
ダーモスコピーで診断がつかないとき(疑わしい)は、生検によって組織の一部を切り取って病理検査にまわします。
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