あなたの骨は大丈夫?骨塩定量(骨密度)検査で骨の密度を調べよう

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になる前に、骨の状態を知っておきましょう

骨は24時間365日の間、私たちの体を支える大事な役目してくれています。

健康な骨は、スポーツ中の怪我や事故など、よほどのことがない限り折れたりヒビが入ったりすることはありません。

しかし、骨の強さは年齢とともに弱くなっていきます。また、病的な原因によって弱くなってしまうことがあります(骨粗鬆症)。

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意外と知られていない骨の仕組み

体の骨は、成長とともに長く、大きくなっていきます。

骨の両端には骨成長線があり、そこから骨が作り出されていきます。そして男性は18歳前後、女性は16歳前後で骨の成長が止まります。

骨の成長が止まると形は変わりませんが、骨自体はずっとそのままというわけではありません。

骨には、骨を壊す破骨細胞と骨を作り出す造骨細胞があります。

少しづつですが、骨は常に壊され、そして作られています。

このバランスが保たれているので、骨は常に新しくなり丈夫なままでいられます。骨は常に3~5%が新しく生まれ変わっています。

骨が弱くなる原因

骨が弱くなるというのは、骨の密度が少なくなりスカスカになった状態です。原因は一つではありません。

①老化によるカルシウムの不足

骨の材料になるのは、カルシウムなどのミネラル成分です。食物で摂取したカルシウムは腸管で吸収されます。

年齢とともに腸管の機能が弱くなるとカルシウムが不足する原因となります。

②ホルモンバランスの変化によるもの

女性は閉経後に造骨細胞の働きを強くするエストロゲンの分泌が減少するため骨の密度が低下しやすくなります。

また、カルシウムを調整する副甲状腺ホルモンやカルシトニンといったホルモンが不足すると骨の破骨が進み骨の密度が低下しやすくなります。

③栄養不足によるカルシウムの不足

日本では栄養失調はあまり考えられませんが、偏った食生活や極度のダイエットなどでカルシウムが不足することがあります。

④ビタミン不足によるもの

カルシウムの吸収に必要なビタミンDが不足すると、カルシウムが不足してしまいます。

⑤ストレスによるもの

過度のストレスは腸からのカルシウムの吸収を低下させます。

⑥薬によるもの

ステロイドは、リウマチやクローン病をはじめとする炎症性の病気の治療薬として広く使われています。

強力な消炎作用がありますが、副作用として破骨の増加と造骨の低下による骨密度の低下があります。

ステロイド性骨粗鬆症と呼ばれるほど、頻度の高い副作用です。ステロイドによる長期的な治療では、定期的な骨密度のチェックが推奨されています。

骨がもろくなると骨折の危険性が増してしまいます

骨がスカスカになってしまうと、骨折のリスクが非常に高くなります。
ちょっとつまづいて転んだだけでも、大腿骨や足首を折ってしまうことがあります。

特に問題になるのは高齢者です。骨折をしてしまうと治療中は動けません。

ずっと寝ているとそれがきっかけで寝たきりになってしまうことが非常に多いです。運動をしなくなると、体の機能も低下して風邪や肺炎にもかかりやすくなります。

できるだけ早く骨の状態を知って治療や対策を始めることが大切です。

骨の密度を調べるには

骨の密度を測る検査を骨塩定量検査(骨密度検査)といいます。

骨を作る材料は、カルシウムなどのミネラル成分です。塩はミネラルの塊ですので骨の塩・・・ということで骨塩定量というわけです。

簡易的な検査から精密な検査まであります。

MD法

多くの医療機関で行われています。階段状のアルミニウムと一緒に手のレントゲン写真をとります。その写真の濃淡から骨の密度を推測する方法です。

MD

MD Xray

超音波測定法

足や肘など骨の一部に超音波を当てて、その伝わり方から骨の密度を推測する方法です。

放射線を使わないため妊婦さんでも検査することができます。

bone
photo by Yoshitaka Naito

DEXA(デキサ)法

細いビーム状の2種類の放射線を当てて骨の密度を測定します。骨とそれ以外の物質の放射線の透過のしやすさの違いから求めます。

もっとも正確に骨の密度がわかり、再現性も優れた方法です。骨折のリスクの高い腰椎や股関節(大腿骨頭)を測定します。

正確な検査ですが、高価で大きな装置が必要なため比較的大きな病院や一部の整形外科にしか設置されていません。

DEXA

Dexa Result

骨粗鬆症が気になる方は

女性は特に閉経後にホルモンバランスが崩れ、骨粗鬆症になりやすくなります。

気になる方は、まず近くの整形外科か総合病院で診察をうけましょう。

ステロイド剤やホルモン療法を長期間使用するような治療を受けていなければ、DEXA以外の検査でも十分に診断できます。

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